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乳癌の治療を始める前に〜基本となる知識〜

より正しい治療をするために~乳癌とはなにか~

乳癌と診断された人の中には、「未だ戸惑いの中にいる」という方も多いと思います。「前向きに治療について考え始めた」という人もいらっしゃるでしょうか。そもそも乳癌は、癌の中でも予後が良好で、比較的完治しやすい病気であると言われています。できるだけ早期に発見して前向きに治療へ取り組めば、末永く明るい未来も拓けるはずです。

そこで、ここでは前向きに治療に取り組みたいとお考えの方に、治療前に知ってもらいたい乳がんの基礎知識についてまとめて解説していきたいと思います。

乳がんの治療の成功率は、ステージ(病期)が低い早期のうちに治療を行うほど、成功率が上がるといわれています。乳がんのステージには、0からⅣまでの5つがあります。一番ステージが低い0期のうちに発見し、治療を行えば、10年後の生存率も95.5%という高い数値を保つことが可能になるのです。

しかし、ステージが上がるにつれて、乳がん治療の成功率は低下して行きます。たとえば、I期での10年後の生存率は、89.1%。Ⅱ期になると78.6%。Ⅲ期になると、52%から58.7%という半分の生存率となってしまいます。さらに、Ⅳ期になると25.5%と低下します。

乳がん治療の成功率は、初期であればあるほど治療が容易になります。しかし、乳がんは再発率が比較的高いがんであるため、治療後も常に気を付けておく必要があるのです。また、治療後、10年間再発がなかった場合でも、それ以降に再発する可能性も否めません。

紹介したように、乳がんの治療の成功率は高いですが、治療後に乳がんが再発した場合の治療の成功率は、非常に数値が低くなります。しかし、どの部分に乳がんが再発したかや種類によっても異なるといわれています。

たとえば、以前治療を行った部分に乳がんが再発した場合は、適切な治療にて早期に回復することが多いとされています。一方、乳がんが肺や骨などに転移することで再発した場合は、治療をしてもその後の生存率が低くなるケースが多くなっています。

なぜなら、転移したがんは早期のうちの発見が遅くなる可能性も高いからです。このような場合は、治療して5年後の生存率が10%から30%。10年後になると、5%から10%になると報告されています。乳がんは再発率が高いがんでもあるため、治療を行ったからと言っても安心せずに、定期的な検査を心がけたり、適切な治療を続けたりすることが重要になります。

参考:国立がん研究センター「最新がん統計」

ところで、乳がんは、女性の一生のうちで、11人に1人が発症するといわれています。約1割の女性が乳がんになる確率があるため、決してなじみがない病気だとは言えなくなってきているのです。しかし、現在の日本では乳がんの定期健診を受ける女性が他先進国より低い数値になっています。そのため、早期発見が困難な状態に陥る場合もあり得るのです。

早期発見が遅れると、それだけ治療内容も複雑なものになりますし、治療の成功率も低下してしまいます。最悪の場合は、乳がんのステージⅣに陥っていることもないとは言えません。ステージⅣになると、がんが乳房だけではなく、リンパ節や骨、脳などに転移をしているケースとなります。そのため、治療も身体全体を視野に入れて行わなければなりませんし、深刻な転移の場合は、ホルモン療法よりも、抗がん剤が優先されることも多いといわれています。

また、ステージⅣの5年後の生存率は、33.8%となり、早期発見できたステージ0に比べると、大幅に減少してしまいます。しかし、たとえば、胃がんの同ステージの5年生存率として報告されている7.3%と比較すると、約5倍生存率が高いということがうかがえます。

ステージⅣだと言うことを知らされると、心が激しく動揺するでしょうが、「末期がんである」ということを意味するものではありません。乳がんのステージⅣに適切な治療は、さまざまな種類がありますし、がんが進行するのを抑えながら、出現する症状ひとつひとつを丁寧に対処することで、余命を伸ばすことが大いに期待できるのです。

乳がんの治療が遅れると、生存率が低下するとともに、がんが転移した部位に痛みが生じたり、発熱が出たり、倦怠感がひどくなるなどの症状が出ることも多いものです。しかし、乳がんは種類にもよりますが、比較的ゆるやかに進行するがんのひとつだと言えます。また、近年では乳がんの治療薬も増加していることから、治療効果も上昇しています。そのため、乳がんと上手く付き合いながら、長く生存ができている例も少なくありません。

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