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乳がんの治療にかかる費用

乳がんの治療をする場合、どれぐらいの費用が掛かるのでしょうか?実際にかかる費用を調査し、ご紹介します。

費用のポイント

  • 治療は、手術、放射線療法、抗がん剤、ホルモン剤、トラスツズマブなど…様々な方法を組み合わせて行われる。
  • 基本の治療費は決まっている部分が多く、使う薬、入院費、保険の種類などによっても治療費は少しずつ異なる。
  • 治療費の不安をなくすために、しっかりと目安を知っておく。

乳がん治療の仕組み

乳がん治療を始める場合、まずは治療法を選択します。どんな治療が選択できるか、知っていますか?

  • 局所治療…手術、放射線療法
  • 全身治療…抗がん剤、ホルモン剤、トラスツズマブ

主にこの2つの治療を組みわせた治療になるでしょう。これらの治療法の中から、乳がんの場所や種類、ステージ、希望などによって相談しながら決めることになります。どの治療が最善なのかを考えてくれるでしょう。医師にどのような治療をするのか説明を受けたうえで、それに伴って治療にはどれぐらいの費用が必要となるのか、と相談をしながら、目安を把握しておいてくださいね。

初期治療にかかる費用とは?

乳がんの治療が初めての場合、まずは初期治療から始まります。それぞれの治療費について、日本乳癌学会が発表している治療費をご紹介していきます。この金額が乳がん治療の基本となります。

入院と手術の治療費

《入院7日間・センチネルリンパ節生検・温存手術腋窩リンパ節郭清なしの場合》 総額およそ75万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)23万円
《入院14日間・乳房切除術・腋窩リンパ節郭清ありの場合》 総額およそ100万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)30万円
※引用元(日本乳癌学会・患者さんのための乳癌診療ガイドライン)
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g4/q16/

放射線療法の治療費

《放射線療法(温存手術後25回照射の場合)》 総額およそ47万~70万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)14万~21万円
※引用元(日本乳癌学会・患者さんのための乳癌診療ガイドライン)
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g4/q16/

ホルモン療法

《LH-RHアゴニスト製剤・皮下注射(リュープリン12週ごと1年間の場合)》 総額およそ29万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)8.8万円 *1回の支払い:およそ2.2万円
《LH-RHアゴニスト製剤・皮下注射(ゾラデックス4週ごと1年間の場合)》 総額およそ47万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)14万円*1回の支払い:およそ1.2万円
《抗エストロゲン薬・飲み薬(ノルバデックス1年間内服の場合)》 総額およそ12万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)3.5万円
《アロマターゼ阻害薬・飲み薬(アリミデックス1年間内服の場合)》 総額およそ18万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)5.4万円
※引用元(日本乳癌学会・患者さんのための乳癌診療ガイドライン)
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g4/q16/

抗がん剤治療(身長160㎝・体重50㎏の場合)

《AC療法(3週ごと4回)》 総額およそ13万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)4万円 *1回の支払い:およそ1万円
《TC療法(3週ごと4回)》 総額およそ47万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)14万円 *1回の支払い:およそ3.5万円
《FEC療法(3週ごと6回)》 総額およそ53万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)16万円 *1回の支払い:およそ2.6万円
《3週毎ドセタキセル(3週ごと4回)》 総額およそ47万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)14万円 *1回の支払い:およそ3.5万円
《毎週パクリタキセル(毎週12回)》 総額およそ68万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)20万円 *1回の支払い:およそ1.6万円
※引用元(日本乳癌学会・患者さんのための乳癌診療ガイドライン)
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g4/q16/

トラスツズマブ(体重50㎏とした場合)

《3週毎トラスツズマブ(3週ごと18回)》 総額およそ216万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)65万円 *初回の支払い4.7万円 2回目以降3.5万円
※引用元(日本乳癌学会・患者さんのための乳癌診療ガイドライン)
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g4/q16/

治療費で変わるところって?

日本乳癌学会による、基本の治療費をご紹介しましたが、この治療費の通りというわけではありません。おおよその目安として、プラスマイナスがあります。プラスとなる点は、入院や検査などの部分が大きいですね。個室を選択するとか、食事を変えるなど…病院によっては様々な入院オプションがあります。それに伴って変化するでしょう。

それ以外には、使用する薬剤の種類ですね。最近はジェネリックを使用する病院も多いため、費用が少し安くなるかもしれません。どんな薬を使うか、どれぐらいの薬を使うか、どのレベルの入院オプションを選ぶかなどを医師と細かく相談しておくといいですね。

ある程度の目安は知っておこう

乳がんの治療は、いつまで続くかがわからないため、治療費はどれだけかかるんだろう…と心配になりますよね。様々な治療がある中で、どの治療が最善なのか、それを考えながら治療費の負担も計算し、闘病していかなくてはいけません。とにかく治すのが優先ではありますが、経済的負担が気になるのも事実。特に、まだまだ子供にお金がかかる年齢だと、自分の治療にお金がかかりすぎているのでは…と感じてしまいます。

ある程度治療費の目安がわかれば、不安も少し軽減されるはずです。治療を始める前に、おおよその費用だけでも知っておきましょう。そうすることで、無駄な不安を感じることなく治療に挑めます。

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