乳がんのすべてが分かるサイト » 乳癌治療のキーワードは免疫力

乳癌治療のキーワードは免疫力

すこやかに乳癌と付き合うための免疫力にかんする考え方

この免疫機能は、誰の身体でも日々何千個と発生している突然変異した細胞=癌細胞へも、効果的に対抗して防御しているそう。健康な身体では、薬の力を借りることなく、自然に癌を治療しているわけですね。ということは、私たちの身体に元々ある免疫機能をより高めていくことこそ、『癌治療の原点』と考えられるのではないでしょうか。癌の発生を防ぐのみならず、初期治療をした後の再発や転移を防ぐためにも、免疫力は重要なワードになります。

そこで、乳癌の治療を効果的に行うために、免疫力とは何かを基本的な知識から学んでおきましょう。さらに、“乳癌と免疫力の関係”や“癌治療と免疫力の関係”について簡単に解説していくことにします。

私たちの身体が持つ自然の防御機能・免疫力を高めることで、より強力に乳癌に対抗して、確実に癌を退治してしまいましょう。

がん治療の分野でも免疫力は注目されており、免疫療法という治療法まで確立されています。
それでは、免疫力はがんに対してどのような効果をもたらすのでしょうか。

 

免疫とは

免疫とは細菌やウイルスなど身体にとって異物となるものを排除して身体を守るための機能のことを指します。
免疫細胞の1つが白血球であり白血球に異物の情報を伝えるものを樹状細胞と言います。
白血球も種類が細かく分類されており、好酸球、好中球、マクロファージ、好塩基球、T細胞、B細胞、NK細胞の総称であるリンパ球があります。NK細胞やマクロファージ、好中球が異物を取り込んで分解します。
一方、T細胞やB細胞は獲得免疫と言い抗体をつくるように促したり、異物を排除しやすくしたりします。
免疫力は普段から一定の力であるわけではなく、異物を排除するために強まったり弱まったりしています。

免疫が弱まるとがんになりやすくなる?

本来は免疫が身体の中のがん細胞を異物と判断して排除してくれます。
しかし、免疫が弱まった状態となるとがん細胞を異物として排除することができなくなります。
すると、がん細胞が生き抜くためにT細胞に対してブレーキをかけてしまい、T細胞が正常に働くことができなくなります。
その結果免疫機能がさらに弱まってしまい、がん細胞が増える可能性があるということです。
逆にがん細胞も自分の細胞からできているため、免疫力を上げることはがん細胞の力を弱めることにも有効です。
リンパ球が主役となってがん細胞を破壊していくのです。これを腫瘍免疫と言います。
免疫力をあげることで、たとえがん細胞ができてしまったとしても育つ前に破壊することが可能となるのです。

参考:国立がん研究センターがん情報サービス

免疫力を弱める要因

免疫力を弱めてしまう原因とは何でしょうか。
免疫力を下げる要因は加齢、妊娠、ストレス、激しい運動、睡眠不足、栄養不足、生活時間の乱れが考えられています。
この中でも運動という面を見ると、一見運動は免疫力を高めるのではないかと考えられます。たしかに適度な運動は免疫力を高めると言われていますが、激しい運動をすると免疫力を弱めるという研究結果があります。
また、睡眠不足や食生活の乱れを含む生活習慣の乱れも免疫力を低下させる要因となり、特に、シフトワーカーなど生活リズムが一定ではない職業は免疫力を弱めます。その結果として一般人に比べて、メタボリック症候群の発症リスクや乳がんのリスク、前立腺がんのリスクが上がるといった報告が多数あり、これらも免疫力が深く関係しているといわれています。
他にも低体温の場合は免疫機能が正常に働くことができ無いというデータがあり、体温が高い人よりも体温が低い人の方が免疫力が弱い傾向にあります。

参考:大塚製薬株式会社

免疫力を高める要因

免疫力を高めるためにはどうしたらよいのでしょうか。
免疫力を高めるためには、生活習慣を整えることが第一と考えられています。
生活習慣を整えるには以下の9つの方法が推奨されます。

  1. 朝食を毎日食べる
  2. 1日7~8時間は眠る
  3. 栄養、摂取バランスを考えて食事を摂る
  4. タバコを吸わない
  5. 定期的に運動やスポーツを行っている
  6. アルコールの多飲をしない。目安として日本酒1合以下、ビール大瓶1本以下としている
  7. 労働時間は1日9時間以内にとどめている
  8. ストレスをためない

7~8つ該当すれば生活習慣は良好、0~4個は生活習慣不良と判断されます。
このライフスタイルは免疫力に密接に関係しており、とある研究によると生活習慣両行に該当される人は免疫力やアレルギーに対しても生活習慣不良の人よりも良好な値を示しています。
特に、がんに対する免疫力と言われるNK細胞は、生活習慣不良の人よりも良好の人が群を抜いて高く、がんに対する免疫力が強まっているという結果が出ています。
このことからも、がんに対する免疫力を強くするためには生活習慣を整えることが大切であるということが分かります。
また、免疫力を上げる食生活として全粒穀物が注目されています。1日当たり全粒穀物を90グラム(パン2枚とシリアル1皿相当)以上摂取すると、摂取しない場合に比べて感染症やがん、心疾患などの発症リスクが低下したという研究結果が出ています。

特に、がんでは死亡率の低下が研究結果として打ち出されており、免疫力を上げたことで、がんの死亡率も低下したものとも考えられます。
他にも低体温は免疫細胞の働きを低下させてしまうと言われています。汗をかかない程度に程よく体を温めることで免疫力が上がったというデータがあります。
日常生活を意識して変えていくというのもなかなか大変ではあるものの、日常生活でちょっとした心がけをすることで免疫力を上げることができます。乳がんの予防または治療の手助けとなる可能性があるのです。

参考:ライフスタイルと健康(添付資料)
   大塚製薬株式会社

免疫力とは何か 免疫力を弱める原因
免疫力や免疫機能は、病気からの回復や罹患を防止する観点から、どのような役割を果たしているのかを解説していきます。癌対策に免疫力が重要となる理由はなぜなのか。癌細胞に対して、免疫システムがどのように働くかを詳しくまとめています。
免疫力とは何か詳しくみる≫≫
癌や様々な感染症を招き、時には致命的な事態へつながることもある、免疫力の低下。どのような原因で起こるのか知っていますか?ちょっとした生活習慣によっても免疫機能は落ちてしまいます。癌に打ち勝つ丈夫な身体を作るためにも、免疫が落ちる原因をよく確認しておきましょう。
免疫力を弱める原因を詳しくみる≫≫
免疫力をアップ!「毒だし酵素」のチカラとは?
pagetop ▲