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乳がんを抱えるパートナーへの支え方

早期の段階で乳房のしこりを発見する事は定期的な検診を受けていないと難しく、突然ある程度進行した乳がんである事を宣告されてしまった際のショックは計り知れません。そして、この様な際に患者一人の力で、前向きな気持ちで治療を継続して受ける事は難しいでしょう。特に乳がんの治療では乳房を切除しなければならないケースも多く、多くの方が女性としてのアイデンティティの一つを奪われた様に感じ、落胆、憔悴してしまいます。

その為、乳がんの治療を継続して行っていく為にはパートナーの存在が大変重要となります。特に抗がん剤の投与などを行った直後は、体が動かせない程、体力を奪われてしまう事も多く、精神的にも肉体的にもパートナーが支える必要があります。

ここでは、乳がんを宣告されてしまった女性のパートナーが、どの様な点に注意をしてパートナーをサポートすればよいか、心得ておくべき点について解説します。

寄り添って一人にしないように心がけましょう

乳がんを宣告されてしまった女性は、自身の体の事、将来の事などについて深く考え、どうしても落ち込んでしまいがちです。その為、パートナーはできるだけそばに寄り添い、一人にさせない様にしなければなりません。

患者のそばにいる時には、敢えて病気とは関係のない事を話すと患者の気分を晴らす事ができます。例えば日常であった何気ない事や、面白かったテレビ番組、最近好きな音楽、本、映画などの話をすれば、患者の気を紛らす事ができるだけでなく、長い入院生活の間も充実した時間を過ごせるでしょう。

また、将来に関する話をする事は患者の気持ちを前向きにさせる為にも有効です。例えば元気になったら行きたい場所や、食べたい物、行きたいレストランなどの話をしている時は、患者は明るい将来がある前提で物事を考える事ができる為、治療に対しても前向きに臨めるようになるでしょう。

この様にパートナーはどんな話をしたら患者が前向きになれるのか、普段から十分に考えておく必要があります。そして、その際には常に明るい将来が待っていると言う前提で物事を考えると良いでしょう。

経済基盤を確認しましょう

乳がんを宣告されてしまった際には、現実的な事も考えなければなりません。特に治療費は膨大になる為、経済基盤の確認は早期の段階でしておく必要があります。

中でも注意したいのが共働きの世帯の場合です。共働きの世帯の場合、妻が入院、休職をすると、単純に考えても収入は半分になってしまいます。これに加え住宅ローンなどの支払いがあれば、高額な治療費は家計にとって大きな負担となってしまいます。その為、長期的に望める収入を計算し、自身の生活費として使用できる金額なども算出しておかなければなりません。

また、医療保険などに加入していれば多額な保険金が下り、治療費に充てる事も可能です。同様に高額療養費制度などの制度を利用すれば、一定の金額が支給される為、経済的にもある程度は楽になるでしょう。

心のこもった言葉で話し合いましょう

パートナーが患者に寄り添う際には、病気に関する現実的な話をしなければならない時もあります。その際にもできるだけ患者の気持ちを考えた言葉を選び、患者に寄り添うべきでしょう。

特に病気の進行具合や、手術方法などに関しては、医師から患者に伝えるのではなく、最初に医師からパートナーへ伝えられる場合もあります。医師からそれらの情報を伝えられたパートナーは、患者に対して医師に伝えられた通りに話すのではなく、気持ちの面を考慮した心のこもった言葉をクッションとしてはさみながら事実を伝え、最後には前向きな気持ちで治療に臨める様な言葉を付け足すのが良いでしょう。

患者に向けた言葉選びは、医師の側も十分な注意を払っている事があります。その為、パートナーもまた、その事には気を付ける必要があり、場合によっては患者への事実の伝え方に関して医師と相談してみるのも良いでしょう。

長期化する事が多い乳がんの治療は、体力だけでなく、精神的な消耗も激しく、患者が弱気になってしまう時もしばしばあります。逆に言うと、パートナーとしての力の見せ所は患者が弱ってしまった時でもある為、パートナー自身も常に強い心を持ち続ける必要もあるでしょう。

一方でパートナー自身もまた、精神的に疲れてしまう事があります。その様な際には、友人、知人の力を借りるようにし、一人で抱え込まない事が重要です。また、その為には、妻が乳がんにかかってしまった事を友人、知人や職場の人などにも伝えておく様にし、いつでもサポートを依頼できる状況を作っておく事も大切です。

乳がんを患った患者にとって最終的に最も大きな支えとなるのは他ならぬ家族の存在です。パートナーはその中でも特に重要な役目を担っており、その責務を全うする為にはどの様に病気と向き合い、患者に寄り添う必要があるのか、十分に考える必要があります。

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