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乳がん治療後の下着の種類にはなにがある?段階別・手術別の選び方

乳がんの治療後に必要な下着は、手術の種類や段階によって変わってきます。本ページでは、まず乳がん治療後の下着についてどのような種類があるのかをまとめました。その後、治療の段階別・手術別の選び方を順番に説明し、今自分はどのような下着を選べばいいのかが分かる情報を解説しますので、下着選びに迷っている方は、ぜひ最後までごらんください。

このページの要約

  • 乳がん治療後の下着の種類

 乳がん治療後に使い分ける下着の種類には、ノンワイヤーブラジャー、フロントホック型のブラジャー、左右の大きさと形を合わせるパッドがあります。

  • 治療の段階別:下着の選び方

 乳がんの治療段階には、手術直後、手術創が落ち着いてきた頃、乳房再建手術中の3段階があり、それぞれで下着を使い分けます。

  • 治療の種類別:下着の選び方

 乳がんの手術には、乳房温存手術と乳房切除術(全摘ともよばれます)の2つがあり、下着の選び方も違います。

乳がん治療後の下着の種類

乳がん治療後に使う可能性のある下着の種類は以下の通りです。

  • 前あきのソフトブラジャー(ノンワイヤー)

 手術の直後や乳房再建中で乳首を保護したい時などに使用します。

  • カップ付きのタンクトップ

 手術直後であまり締め付けたくないと気に使います。

  • ソフトワイヤーのブラジャー

 手術後、創が安定してきたら着用します。

  • 通気性のよいノンワイヤーブラ

 暑い季節には群れ安くなるので、通気性の良いノンワイヤーブラを選びます。

  • 胸の左右の大きさを整えるシリコンパッド

 手術をした方としていない方の胸の大きさを整えるときに使います。乳房を全摘した人は大きいパッド、部分切除をした人は、その部分のみを補うような薄めのパッド、というような使い分けをします。

  • 裏打ちに厚みのあるブラジャー

 乳房の大きさにあまり差がない場合は、裏打ちに厚みのあるブラジャーを付けておけば問題ありません。

ブラジャーの種類が分かったら、治療の段階別に、具体的にはどのような使い分けをするのかを確認します。

治療の段階別:下着の選び方

ここでは、治療の段階別に下着の選び方を説明します。治療の段階については、以下のように分類します。

  • 乳がん手術直後
  • 乳がんの手術創が落ち着いてきた頃
  • 放射線治療中
  • 乳房再建術中

乳がん手術直後

乳がん手術直後はまだ創(手術した部分)が落ち着いていませんので、創に刺激を与えず保護してくれるノンワイヤーで締め付けの緩い前開きのブラジャーが最適です。また、カップ付きのタンクトップなど、胸パッドがついている下着でもいいでしょう。創が落ち着くまでは2週間~2ヶ月、これらの下着を身に付けることになります。

乳がんの手術創が落ち着いてきた頃

乳がんの手術創が落ち着いてきたら、ソフトワイヤーのブラジャーを身に付け始めると良いでしょう。外出する時に胸が左右で違う大きさだと目立ちますので、大きさの差を目立たなくするために、手術した方だけにシリコンパッドを入れます。余り起きなさがないときあは、裏打ちに厚みのあるブラジャーで十分見た目が整うのでおすすめです。

放射線治療中

放射能治療中は、放射能を当てる場所に印をつけるので、そこに擦れないような余裕のあるソフトブラジャーが無難です。皮膚が敏感になるので、刺激を与えないことを最優先でブラジャーを選びましょう。

乳房再建術中

乳房の再建手術は2段階あります。1段階目は、エキスパンダーと言う器具を手術した胸の中に入れ、皮膚を伸ばして目指す大きさ分の皮膚を確保します。この時は、エキスパンダーの位置をずらさないよう、前開きのソフトブラジャーを使うと良いでしょう。原発巣を切除する手術を受けた時に購入した下着をそのまま流用して問題ありません。

その後、実際の乳房再建術を行います。このときは、原発巣の手術と同様の流れで、前開きのソフトブラジャー→ソフトワイヤーのブラジャーまたはワイヤーありブラジャーにつけかえていきます。左右の形は整っているはずなので、補正用のパッドはもう必要ありません。

参考:京都府立医科大学2014年9月19日 乳癌手術における乳房再建の現状と動向(PDF)

治療の種類別:下着の選び方

乳がんの治療は、大きく分けて治療温存術と乳房切除術の2種類があります。これらは、その名の通り、乳房の切り方に差があり、結果として選ぶ下着にも差異が出るため、どの従いが適切かを確認していきましょう。

乳房温存術

乳房温存術は、乳房の部分切除と放射線治療がセットになった手術方法です。原発巣があまり大きくないことが、この手術方法を選ぶための条件になります。乳房をすべて切り取る場合に比べて、胸の大きさはさほど変わりません。そのため、補正パッドも薄いものを使用します。また、放射線治療中は、先ほども説明したように刺激の少ないソフトブラジャーを選んでください。

乳房切除術

部分切除ではがん細胞が取り切れないと判断する場合や、手術してみると乳腺内にがん細胞がいっぱい詰まっていて何度切っても断端陽性(切った断面にがん細胞があるかどうかの診断で、手術後に迅速診断します)だった場合は、乳房をすべて切除する術式が選択されます。この場合、放射線治療はありません。全摘の場合は、手術の創が落ち着いてきたときに、自分に合った大きさの補正パッドを選んで身に付けることとなります。

参考:京都大学医学部附属病院:放射線治療科乳房温存療法

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